活動日記
2月9日(月)~10日(火)アイデアキラーを無くす
1泊2日で徳島県神山町を訪問しました。今回は町づくり委員会の視察に同行させていただき、神山町のサテライトオフィス誘致を中心とした町づくりの実態を見聞しました。実は3年前の議会で神山町のサテライトオフィス誘致について質問をした経緯があり、今回はその実地研修となりました。
奥多摩を朝5時に出発した一行は、徳島空港に10時半、視察地の神山町には昼ごろ着きました。1日目の研修会では、「NPO法人グリーンバレー」の理事長からの「神山プロジェクト」創造的過疎から考える地方創生と題して、これまでの町づくりの経緯とサテライトオフィスの成功例から視る、現在の町の様子を聴きました。現在、IT企業をはじめサテライトオフィスを設置、また、本社の移転、新会社の設立が12社、NPO法人が移住交流センターとして機能し始めてからは転出数と転入数とがほぼ同じ、しかし、中身を見ると世代が若返っています。町始まって以来の異変だったと理事長は振り返りました。
地域づくりのスタートは複数名の同志を作ること仲間作りから始めようというコンセプトです。この事業もあることがきっかけで、その仲間が継続的に町づくりに参画するところからスタートしています。20数年前からの積み重ねが今を創っている、当時のメンバーの5名がNPO法人の理事者として残って活動されていました。そして、アイデアキラー、何事も「俺は聞いていない」「誰が責任を取るんだ」「前例がない」という言葉を発する人が前進を止めてしまう、「山奥だから」「島だから」「雪国だから」と言い訳を並べず「出来ない理由より出来る方法を」「とにかく始めよう」という手法が大事であると語られました。また、町に入り活動する若者に対しても、人と人とのつながりを第一に考え、「ゆるく」時には「ほおっておいてあげ」そして「適当な距離を保ちながら繋がっている」というスタンスをとっている。写真は研修会の様子「アイデアキラー」の説明と「川の中でパソコンを操作しているポスター」(このアピールが都会の起業家に訴えた)そして外観は古民家のサテライトオフィスです。
こうして神山町のサテライトオフィス成功例をはじめとする地域活性化の事例は、今回の国の地方創生施策のモデルにもなる程の事業となり、国から担当者が神山を訪れるほどとなっている。「アイデアキラー」心にぐさりと刺さる言葉でした。