活動日記
8月10日(月)自然の恵み
早いもので、もう8月です。天候不順の春から初夏、そして梅雨が過ぎました。適度な雨が欲しいのに、大洪水と猛暑。生物に必要な太陽の恵みが欲しいときは、かんかん照りの毎日とここ数年の天候は、私たち人間の思うようになっていません。適度な雨と日照の繰り返しが望まれるのですが、、、
私の大好きなアユ釣りもこの天候の影響を受けてどうも不調です。日本海ではカタクチイワシが大量発生し、種の稚魚を食べつくしてしまったそうで、天然遡上の鮎が激減してしまいました。鮎を生業にしている漁師や漁協関係者にとっては生活が懸かっていますので、これも大問題です。
しかし、今年も東京湾から多摩川に遡上する天然のアユが、未曾有の何百万という量が確認されました。いくらお金をかけて放流事業を頑張っても、天候、水質、水量、種鮎の良悪などでなかなか良い状況を見ることは難しく、天然の恵みにはかなわないものです。しかし、この天然の恵みを活かすことが最良の選択肢であり、地域の活性化や観光事業にも寄与することは、全国の天然遡上が可能な河川を見ると明白です。多摩川は玉川上水への誘水、利根川水系との連携などいくつかの使命と課題、魚道の整備、水量の確保の解決がなされないと奥多摩や秋川上流域までアユが遡上することは難しい状況ですが、ここを乗り切ると首都東京の川に東京湾からの天然アユが溢れるという状況が可能です。
現在は、中流域まで相当数のアユが遡上しています。下流の漁協と上流の漁協との関連を密にして、とりあえず、下流のアユを上流へくみ上げ放流するのが、今のところの最善の方法だと思っています。今年は、永年の懸案事項であるこのくみ上げが、奥多摩川、秋川で実施されました。まだこのアユ達が釣り師の手もとに大量に渡ったという話は伝わってまいりませんが、少しずつこの努力が実を結ぶことを祈っています。