はじめの一歩6月号(通算第159号 )
『子どもたちに気づかされた今』
小峰 美穗子
3月から新型コロナウィルスで不安な毎日をお過ごしだったと思います。
しかし、ここで緊急事態宣言が解かれ、少しずつ以前の生活に戻したいと願う反面、第2波が起こらないよう油断せずに、私たちができることをおこなっていきたいと思います。
昨年、年長児の担任をさせてもらいました。年長児になった子どもたちは、何をするにも私に聞いてきました。「先生、トイレに行っていい?」「先生○○していい?」と・・
私がわざと「ダメと言ったらどうするの?」と、聞いてみると、苦笑いをしていました。
それからは「先生○○します。」「○○やりたい。」という言葉になってきました。
私は危険なことはもちろん止めます。それ以外は、なるべく自分で考え、行動できる子に育って欲しいと願っていました。そして、卒園する頃には、子どもたちが自発的に発言し、みんなと一緒に協力して行動できるようになりました。
最後の日、子どもから手紙をもらいました。
略 せんせいへ
いつも、○○ができないことをがんばってと、いってくれてありがとう。
○○が、しょうがっこうにいっても、そのことをわすれない。
ありがとうはまほうのことばと、書かれていました。
その時、涙が出ました。私たちの仕事は、子どもたちの応援団になること。
応援された子は失敗しても次に進めるのだと確信しました。
子どもだけではなく、実は大人も、子どもたちに応援されていることを忘れてはいけないのです。
これからも、そのことを、心にとめ、子どもたちの応援団でいたいと思います。