はじめの一歩5月号(通算第98号 )
『まだまだ母親1年生』
岡部弘美
母「いくつになっても子どもはこどもだからね」
私「えーっ、だって私もう○○才だよ」
母とこんな会話をしたことが何度もあります。若い頃の私にはピンとこない言葉でしたが、最近になってこの意味を感じています。
私が母親になったのは第一子がお腹にいることがわかった23年前、この子と一緒に母親1年生が始まりました。
私が経験した初めての出来事を考えてみました。
*保育園・・・生後4ヶ月で入園、発熱等での電話が何回かかってきただろう。保護者や子どもたちを通じてのお付き合い。トイレットトレーニング。
そして、二人のお兄ちゃんになりました。
*小学校・・・誰も知っている人がいない小学校へ入学。入学後何日かで友だちの傘を壊してしまい、謝罪の電話を入れたこと。学年、地域の役員。毎日の宿題、持ち物。
*中学校・・・部活動、受験。
*高校・・・お弁当作り。 この頃になると口だけは出して、手を出すことはなくなりました。
*大学・・・大学生活、アルバイト、遊び。夕食は家で食べるのかの把握をしているのみで、、、私が寝ようとしている時に外出することにも驚かなくなっていました。「人に迷惑をかけない」「警察のお世話にならない」ことだけは強く約束をして、本人は自由な生活を送っていました。
しかし、平成27年4月1日。一晩寝た翌朝、長男が社会人になった瞬間から「遅刻をさせてはいけない」「朝ごはんを食べさせないと」と今までちょっとお休みしていたと思われる私の母親業が復活しました。私は弟二人の弁当作りがあったので、みそ汁は同居の母にお願いしていたのが正直なところですが、どんなに早い出勤でもご飯とみそ汁だけは食べさせて送り出したい。そんな思いと共に闘っている私がいます。
わくわく、ドキドキ、ハラハラ、バクバク・・・の幼い時の気持ちやサポートの仕方は違いますが、これが今の私にとっての「いくつになっても子どもは子ども」なんでしょうね。この先長男が結婚をして「お義母さん」になり「おばあちゃん」になっても一緒に母親1年生を続けて行くんだと思います。
2015年5月10日(日)母の日の思いを記してみました。