はじめの一歩4月号(通算第109号 )
『大事な大事な仲間たち』
荒木絵里香
私には月に一度必ず顔を合わせる仲間たちがいる。
保育園からの同級生たち。
3歳、4歳から中学校卒業までの10年以上、ずっと一緒に育った。
毎日1時間歩いて小学校への登下校
鬼ごっこ、野球にドッヂボール、秘密基地を作ったりもして毎日のように遊んだ。
時にはケンカもしたけれど、すぐに仲直りできていつでも一緒だった。
高校からそれぞれ別々の道へ進んだけれど、20歳の成人式頃からまたちょくちょく集まるようになり、そこから10年が経ち30歳になる今、月に一度は必ず顔を合わせている。
介護士
整体師
鍼灸師
美容師
和傘職人
プロドラム演奏者
スポーツ指導者
大学の博士課程
みんなそれぞれの道を歩んでいる。
仲間たちの話は、自分の知らない世界がたくさんありおもしろい。
せっかくみんなそれぞれの知識を持って仕事や日々の生活をしていて、これほど頻繁に顔を合わせるのなら、それぞれの知識をみんなで共有できたら世界が広がるね。
そんな話から月に一度、順番に担当を決め、勉強会という名の飲み会を開くようになり1年が経った。
保育園から10年程は同じ環境で育っているだけあって、根本的な考え方や感じ方はみんな似ている。
その中で自分の知らない世界の話を仲間たちから聞き、それについての話をする。
みんな好き勝手に自分の意見や質問を言ったりして。
時には実践編で、みんなで楽器の演奏をしてみたりもした。
最終的に何かの結論が出るわけでもないのだけれど、楽しいひと時の中でいろいろな話や経験ができる。新しいことを知ることができたり、挑戦できる。
私にとってすごく有意義な時間。
日頃、保育園で生活している子どもたちを見ていて、私たちもこうやってずっと一緒に育ってきたのだと思うと、子どもたちにとっても20年、30年後に大事な仲間たちの存在であってほしいなと思うし
私もまだまだこれから20年、30年とこの仲間たちと一緒に過ごしていきたいと思う。
私にとって一生大切にしたい、大事な大事な仲間たち。
そんな風に思える人たちがいる事が私の自慢です。