はじめの一歩9月号(通算第162号 )
『朝の挨拶』
井上 七星
中学から電車通学していた私は、朝が早く、部活動の為、夜も遅く帰ってくる日が多くご近所さんと会う機会はほとんどありませんでした。
しかし就職し、家を出る時間が1時間遅くなると毎日のようにお隣に住む1人暮らしのおばあちゃんが庭でネコにエサをあげているのを見かけるようになりました。
「おはようございまーす」
と挨拶をすると、振り返りいつも笑顔で
「おはようございます。いってらっしゃい。気をつけて~」
と返してくださいます。
同居している祖母に
「ななちゃん(私)がね、いつも元気に挨拶してくれるのが嬉しい」と伝えてくださったそうで、私自身もとても温かい気持ちになりました。
1日の始まりの朝の挨拶、たった一言で様々な感情を人に与えてくれるのだと感じました。
人として、そして一人の保育者として気持ちの良い挨拶ができる人でありたいと思います。