はじめの一歩2月号(通算第95号 )
『時代の流れ』
原島芳美
先日、食育の講習会に参加させていただきました。お話しの中で「朝食を子どもだけで食べている家庭が増えている」という事例報告がありました。
思い込みの激しい私は保護者の方が共働きで、子どもが1人ぽつんとご飯を食べているもの悲しい姿が浮かびました。
その後、実際の再現ビデオを見て驚きました。その、Aくん(小学5年生)は、朝起きると目覚めが悪いので、テレビ番組を見ながら、おにぎりを1つ食べます。Aくんのお母さんは、以前はおかずや味噌汁も作っていましたが、食べないので、いまは作らなくなったそうです。
Aくんが朝食を食べ始めると、Aくんのおかあさんは別の部屋で、仕事に関係する新聞記事を読みながら、パンの朝食を食べます。同じ時間帯に家族が家に居ても、別々にご飯を食べ、話すこともない。初めて見る光景でした。
食卓を囲んで、話をしたり、料理の作り方や、食べ方、食材も自然と覚えます。時には、喧嘩もしたり、嫌なことも忘れたり、心が休まる空間ではないでしょうか。
保育園では、年度末にももぐみさん(年長組)リクエストメニューという、クッキング活動を行っています。卒園にあたり、在園の子どもたちに自分たちが考えたメニューを振る舞います。クッキング後、ももぐみさんに感想を聞くと「全部楽しかった。みんなが来てくれて嬉しかった。」など、達成感にあふれています。
これからも、楽しい体験いっぱいしましょうね。お手伝いさせてください。