はじめの一歩9月号(通算第174号)
『母親1年生』
酒井 有加
1年前の9月。女の子を出産しました。陣痛が始まって約18時間、待ちに待った我が子。コロナ禍でも立ち合い出産だけは許されていた主人と思いっきり喜びました。
助産師さんに教えてもらいながらの、初めての授乳はドキドキでした。本当は母乳育児をしてみたかった私。しかし気持ちと身体は正反対でなかなか母乳が出ませんでした。毎日悩み、調べて、助産院にも通いましたが、やはり十分な量の母乳は出ませんでした。私自身、ミルクで育ったこともあり、母から「ミルクでもいいんじゃない?」と言われましたが、それでも諦めきれずミルクと母乳の混合育児になりました。そんな私の気持ちとは裏腹に娘はおっぱいが嫌になったり哺乳瓶が嫌になったりと色々、色々ありました。
来月から保育園に入園というある日。娘があまり母乳を飲まなくなりました。もう母乳の量も減ってきたしと、娘の顔をたっぷり見ながら最後の授乳。そして先日、離乳食をたくさん食べられるようになったということで最後のミルク。たくさん悩んだミルク生活も、もう終わり。今では母乳もミルク両方経験できて良かったと思います。
最近の娘は「ぱぱ」と言ったり(まま はまだ言ってくれません)、愛犬のリードを持ってトコトコ歩いたり、ソファの上によじ登ったり、“いただきます”と手を合わせたり、曲が流れるとニコニコで踊り出したりと成長を感じる毎日です。
そんな娘も今月で1歳になります。これからまた違う悩みが出てくると思いますが、またいつかそんなこともあったねと笑える日を信じて。
母親2年生 頑張ります!