はじめの一歩11月号(通算第116号 )
『だるまさんが転んだ~寄り道編~』
内藤博美
夏休みの旅行先での食事が「やさしい味だったね・・・」と家族全員の感想でした。丸ごとのトマト、素材の味がわかる料理だった。
「最近って既製のものがありすぎて、本当の味がわからないね」「料理を習ってみたい」との娘の声に「ヨーシ!!休みの日は一緒にお家で手作りしよう!!」とコロッケやロールキャベツに挑戦してみた。
切り方に続いて火加減とあれこれ言う私に腹を立て、娘はどこかへ行ってしまった。次の献立にも娘はのって来なかった。
そんな時、ビーフシチュー作りの教室があり、娘を誘ってみた。先生は包丁の持ち方から丁寧に教えてくれた。重ねて巻いたうす切り肉はやわらかく食べごたえ充分で大満足だった。
帰り道、「次はロールキャベツ作りに参加したいね」と娘。
「その前にビーフシチューやってみなくてはね・・・」と私が言うと
「と言っても、家の中ではやらないんだよね」と返され
絶対にやろう!!と思う私。
娘のためになると思って参加した料理教室。
娘より私のためになっているかも・・・と思うのでした。