はじめの一歩8月号(通算第137号 )
『ピカピカの一年生』
加藤 晶
今年3月、約4年間通った保育園を卒園した娘。
2才児クラスから入園…「ママがいい」と保育園中に響く大きな声で泣いていたな~。通園の車内、泣き続けることもあり駐車場からクラスの前まで毎日、抱っこして連れて行ったことが今は懐かしく思える。こんな小さかった娘が1年生に…
4月から新たな環境の小学校での生活が始まった。同時に、私たち夫婦が経験のない学童へ通うことも決まった。新しい環境に慣れるのに、人一倍時間のかかる性格の娘。小さな期待と大きな不安の中、学童初日…
大好きなハンバーグのお弁当、水筒、そして学習道具の入ったリュックを持って、新生活がスタートした。
駐車場から娘と手をつなぎ学童へ、30メートルほどの短い距離の中で、私の気持ちは“頑張れ”と応援する反面、行きたくないと泣いてしまうのでは…という不安も大きかった。入り口に着き、学童の先生が挨拶し、笑顔で迎えてくれた。すると、緊張した表情ながらも「おはよう」と答える娘…遅れて私も挨拶し、娘に「がんばってね」と声をかける。戸惑うことなく、どんどん室内へ入り、先生に教わりながら身支度を始める娘、窓越しにニッコリ笑顔で私に手を振る姿を見て、成長したな~と涙が溢れてきた。
通勤する車中、泣き虫だった娘が、私よりよっぽどたくましくなっていることに涙が止まらなかった。
その日、帰宅すると「学童楽しかった~」と満面の笑みの娘。一回りも二回りも大きくなったなと感じた。
黄色帽子に重たいランドセルを背負って通学し、3ヶ月が過ぎる中、町が主催する短期のダンス講座に申し込んだ。
土、日、午前中2時間の練習に参加し、また商業施設メインコートにての発表会...大勢のの観客の前で、笑顔まで見せ、踊りきった。やり遂げた娘の表情はキラキラとしていた。
新しい事に挑戦したいという気持ちを大切にし、色々な経験をして自信へとつなげていって欲しい。
まだまだ、スタートしたばかりの学校生活…そして今、夏休み中、近所の友達と顔を見合わせて、何やら楽しそうに話しながら学童へと向かう後ろ姿が微笑ましいこの頃。
これからもがんばれ ピカピカの一年生。