はじめの一歩5月号(通算第122号 )
『大人の言葉・子どものための言葉』
原島由佳
先日、甥っ子と一緒に遊んでいた時のちょっとした話です。
いつものように豪快に玩具を部屋一面に広げた甥っ子。
それはとても楽しそうに遊んでいました。そしてとうとう片付けの時間になり、いつまでたっても片付けない甥っ子に私は「ちゃんと片付けてね!」と言いました。それを聞いた甥っ子は「ちゃんとってなに??」と聞いてきました。
私も母親(妹)も、その言葉に合う言葉が思いつかず困ってしまいました。考えてみると日々生活の中で子どもたちに「ちゃんと」「しっかり」「きちんと」などなど大人にはなんとなく分かる言葉でも、子どもには伝わりにくい漠然とした言葉に頼っている事に気付きました。
まだまだ経験が浅くイメージがつかない子どもたちは「しっかりってどういうこと?」「きちんとって、どうすればいいの?」「ちゃんとって僕(私)なりにやってるつもりなんだけどなあ」と内心思っているかもしれません。
その事を反省し、子どもたちに伝える時は出来るだけ丁寧に具体的にイメージしやすい言葉で伝えていきたいと思いました。
普段、何気なく使っている便利な言葉も頼りすぎは良くないですね。