小峰美穂子

　私の友だちから日めくりカレンダーをいただきました。その中に「年をとるっていいことよ。昨日腹を立っていたことも忘れられるし、同じことで何度も笑えるから」という言葉が書かれていました。私はその言葉に感銘を受けました。
　この頃、以前より忘れっぽくなったことや４０歳をすぎて太ってしまったことや以前出来ていたことが出来なかったりと、くやしいな、情けないなと思うことが少しだけ増えてきました。若い子と比べ悲しくなることもたびたび（比べることがおかしいですね（笑））・・・
　でも、私も昨日何に怒っていたかを忘れたり、同じことで何度も笑えたりすることがあるなと思えてきたのです。ほんとうにおもしろい話は何度も笑えます。笑えることで先輩・後輩と楽しいひとときを送れます。また同じように思い出し笑える。ふと気づくと幸せだなと思いました。笑えることは自分もまわりの人も幸せな気分にしてくれます。どんなにお金を出しても買えません。大人になるとくやしいこと悲しいことがどんどん積み重なります。だから神様は忘れるというプレゼントを私たちにくれるのですね。
　くやしいこと悲しいことに心を奪われることは悲しくつらいことです。また人からよく見られたい。物欲が強い時は一瞬脳が刺激され楽しいと思うかもしれませんが実は心を奪われ苦しい時とのことです。そこから開放され仲間や家族、子どもたちと笑えることが１番幸せなのかなと感じます。笑えない時もたくさんありますが、それでもみんなと笑っていきたいです。
「同じことで何度も笑えるって」幸せですよね。