はじめの一歩12月号(通算第141号 )
『クリスマスの思い出』
小峰美穂子
小さい頃、クリスマスの前日にくつ下を枕もとに置いて寝ました。
次の朝、大きな物ではないのですが、何か入っていたのを思い出しました。その思いが嬉しかったのか、大人になっても店頭に並ぶおかし入りの赤いブーツが気になりついつい手に取って見てしまいます。大人になってもクリスマスはワクワクする行事です。
クリスマスといえば可愛いはなしがいくつかあります。昔、河辺の駅前に「金太郎」というおもちゃ屋さんがありました。主人の兄弟が金太郎の包装紙に包んであるクリスマスプレゼントをもらうと義母に「サンタクロースは金太郎に寄って来るんだね」と言ったそうです。今でも時々その話をなつかしそうに義母がしてくれます。私も何度聞いても可愛いすぎる思い出として笑ってしまいます。
私も母になり、クリスマスの前日、紅茶とクッキーを用意してテーブルに置きました。子どもが「うちは煙突ないけど、どこから入るのかな?」と言っていました。次の日、飲みかけの紅茶、食べかけのクッキーを見て「サンタさん来たー!」と喜び、少し開いてた窓を指差し「ここから入ったんだ」と言ったのを思い出します。何年もサンタさんは子どもたちにプレゼントを置き、ひと休みをして帰って行ったようです。
あれから数年、高校生になった娘が「あの時、クッキー食べたのはお母さんでしょう」と言うので、「食べてないもん、あれはサンタさんが食べた」と今でも言い続けています。娘はニタニタしながら、それ以上は聞いて来ません。子どもたちのおかげで良い思い出が出来たクリスマスでした。
なつかしいな~ メリークリスマス