はじめの一歩第205号
『愛に包まれたプレゼント』
杉山真衣
サンタさんからの贈り物は今でも覚えている。猫にリボンが付いたキャラクーの冷蔵庫、大きな犬のぬいぐるみなどなど。私の欲しい物が絶対に枕元に置いてあるのだ。どうして私の願いが叶うのかという疑問もあったが、嬉しい気持ちの方が勝っていたせいかサンタさんという存在に疑いもしなかった。
世の中の大体のことが分かるようになった頃からは、もこもこのパジャマや湯たんぽといった体に気を使ったプレゼントと「〇〇より」と書かれたメッセージカードが枕元に置かれるようになった。何歳になってもサンタさんはサンタさんで居続けた。
「サンタさんが1番大きなプレゼントをくれる!」なんて思っていた幼少期の頃の私は素直すぎたのだ。サンタさんは欲しいものを聞き出すところからもうサンタさんなのだ。それからバレないように枕元にプレゼントを置く。旅行先にもサンタさんはプレゼントを届けてくれた。想像するだけでもこちらがドキドキハラハラしてしまう。私には弟がいるのでこの緊張感はきっと2倍だっただろう。
サンタさんからのプレゼントは紛れもなく沢山の愛に包まれた贈り物。その贈り物のお話を、園児のみんなが報告してくれるのを給食室で楽しみに待っていよう。

