はじめの一歩12月号(通算第177号)
『かわいい我が子たち』
重田 亜祐子
「かわいい我が子たち」か。
本当は、周りの子どもたち(園児を含め)の成長に感動する一方、我が子はちゃんと成長しているのか不安で「かわいい!」なんて思うところまで行きついておらず・・・
「うちの子はかわいい!」と言える親御さんって素敵だと思っています。我が子のことをしっかり受け止めていないとなかなか言える言葉じゃないですよね。
みんな違ってみんないい!子育ては比べるものではない!
わかっているつもりなのですが(笑)
我が家の3人の子(小4・小2の双子)の能力には少し差があり、2人は褒めてもらえる機会が多く、自分なりの軸があります。この2人のレベルまで届かせてあげたいと、声かけや生活のリズムを調整しながら、彼をサポートする日々です。
できない。だから泣く、ぐずる。力尽きる。彼も私もぐったり・・・
しかし、「お母さんが大好き~!」と満面の笑みで抱きしめてくれたり、「この料理おいしい!」「買ってくれてありがとう!」と嬉しいことを言葉に出してくれ、彼の笑顔に私がホッとさせられることも多いのです。
あー、私は、勉強や運動など『評価しやすい見えるものができること』=「成長」と考えているんだ、と気づかされます。
この子には人を想う心がある。わかりやすく評価されるものではないけれど、それを受け止めることが大切で。それは親ができること、そして私がすべき一番大切なことなのかもしれない。
課題がうまくできることは、親としては誇らしく、子育てが成功している気になれます。
でもいずれ広い社会に出る子ともたちに一番大切なことは、やり直しがきく勉強以上に、人を想える心なのかな、と彼に教えてもらいます。
今年は、彼と丁寧に向き合いたいです。苦手な勉強も彼のペースを理解し、彼の成長を受け止めたいと思います。
いつかはそれぞれの世界で生きていく、今は毎日一緒にいられるかわいい我が子たちです。