はじめの一歩11月号(通算第104号 )
『奥多摩で学んだこと』
長田 有加
私は生まれた時から、奥多摩町で過ごしてきました。4月から保育士として古里保育園で働きはじめ、改めて感じたことがあります。それは挨拶の大切さです。
保育園、小学校、中学校に通う時は、地域の方々から挨拶をしていただきました。中学生になると、挨拶をする、される『気持ち良さ』が分かるようになりました。
しかし中学校を卒業すると、町外の高等学校、専門学校へ通いました。その地域では挨拶がなく、すれ違う人々はただ前を向き歩いて行きました。その光景をみて、始めは寂しい気持ちになりましたが、いつの日かそれに慣れてしまった私もいました。
そして社会人となり、古里保育園に通うことになりました。自宅から奥多摩駅に行く間、電車の中、古里駅から保育園まで行く間、その間にたくさんの挨拶が飛び交います。中には、知らない方もいますが皆さん笑顔で挨拶をしてくれます。そこで私は改めて「挨拶って気持ち良いな」と感じることができました。毎朝挨拶をしてくださる方々にたくさんのパワーをいただいて、保育園へ来ています。
現在、私はもも組(年長児)の担任をしています。4月から、挨拶をすることを子どもたちに伝えてきましたが、小学生になるまで残り数ヶ月となりました。子どもたちには、自分から挨拶ができるようになってかあら小学生になってもらいたいと思います。
奥多摩で育った私から、今奥多摩で育っている子どもたちへ。