はじめの一歩10月号(通算第184号)
『ちょっとだけ感謝』
原島 咲季子
コロナ前、私はお酒が好きで毎週末飲みに出掛けていた。コロナが流行り始め緊急事態宣言とマンボー(まん延防止重点措置)を繰り返し、飲みに出掛けられなくなって1年が経った頃、職場や近所の何人もの人から数日置きに「少し痩せた?」と言われるようになった。恐らくお酒を飲まなくなったことで浮腫みが取れたんだと思う。
ダイエットもしてないし痩せたわけでもないが「痩せた?」の言葉が嬉しくて“もっと痩せたい”と思った私は、朝少し早起きして車通勤から徒歩通勤に変えることにした。通勤時間は5分から30分になり時間が増えた。
30分歩いている時間で「今日の給食はどんな風に作ろうかな?」と考える時間ができた。切り方で形を変えてみたりしよう・・・おやつはとういう形にしたらかわいくなるかな?と想像しながら通勤する。
すると、形を変えただけなのに前回残菜が目立ったメニューが今回は完食。味も大事だが見た目も大事なんだなと気付けるようになったステキな時間。
また、以前お酒に使っていたお金を髪質改善の美容院やホワイトニング、資格の勉強など、自己投資に使うことにした。
もしコロナが流行らなかったら今もきっと縁が無かったと思う時間やお金の使い方ができるようになった。沢山悲しいニュースを生み出してきたコロナだけど、ちょっとだけ感謝。
まだまだ続くコロナ生活…梅雨になり、猛暑になり、サボっていた徒歩通勤…。
涼しくなってきたから再開しよう。