はじめの一歩第199号
『スーパーのKn子さん』
戸田美帆
私の尊敬する人を紹介します。
自宅の近所のスーパーO店のレジ打ちのカリスマ的存在のKn子さんです。
夕方のスーパーは、混雑します。食料品をかごいっぱいにしている方、かごを持たずに手で持って3点だけ買う方、飲み物をケースで買う方、お米を買う方、領収書の発行をお願いする方、欲しいものがどこにあるか尋ねる方、ポイントカードをお忘れになりレシートにスタンプをもらう方など、店員さんはいろいろなお客さんに対応してくださっています。
そんなスーパーで、私は日常的に買い物をします。
我が子は男の子三人。食べ盛りの学生たちです。食料品の買い物は、週に3回くらい行くこともあります。仕事の帰りに立ち寄ることが多く、その後、調理して出すまで、毎日時間と体力との戦いです。調理時間は約40分程度。習い事に間に合うように完成させるには、とにかく買い物を早く済ませることが重要なのです。
私は、夕方からの値引きシールの貼られた物中心に、その日のメニューが決まることも多いです。最近作っていなかったものを作ろうとか、夕食の残りが朝食に出せたら楽だなとか、お弁当の一品になりそうな冷凍食品を探したりしています。
夕食と朝食、お弁当メニューを頭の中でグルグルせっせこフル回転です。
そこで、会計も早く済むといいな、、、と、毎回短い列や、どんどん進むレジを探すことにも余念がなくなりました。
その頃、気になり出したのが店員Kn子さんなのです。この人のレジに並んだら速かったという履歴が、出来るだけ同じ人のレジに並びたいと思うようになったのです。
混雑を感じるとマイクで店内放送「レジ応援お願いします。」と呼びかけ、もう一台のレジを開けるよう呼びかけてレジ渋滞を緩和。ポイントカードを提示すると、即機械にかざして返却。その時には丁寧に相手の方に向きを変えて「ありがとうございます」と両手で毎回返してくださるのです。さらに、サービスよくジャンボパックのお肉はビニール袋にサッと入れてくれ、次々とバーコードをかざし、隣の会計済みのカゴに入れるテンポも速くて美しい!野菜や果物など潰れやすいものは必ず避けておき最後に乗せてくれます。Kn子さんは小柄で時々踵を上げて物を取ったりします。一生懸命に忙しくも丁寧に対応してくださっているのです。お釣りとレシートも受け取りやすいです。最後に「ありがとうございました」という時にも、両手を前で合わせ一礼です。
Kn子さんの元を離れ、マイバックへ袋詰めのために窓際の台へ。私は大満足で、ニヤニヤしてしまいます。
夕方、西陽が眩しく差し込む頃は、窓側のロールカーテンに気づきタイミングよく降ろしていた。馴染みのお客さんとは、少々の会話も交わしながらレジの手は止まらない。
どんなお客様にも、迅速、丁寧、親切に対応され、周りの環境も整えている素晴らしい働き方のKn子さんに美しさと憧れを抱き、こんな人になりたいと思いました。
家族にも私のこの熱い思いを伝えると、家族もこのスーパーへ行くと彼女の列を探してしまうというKn子さんのファンになりました。面と向かっては恥ずかしくて言えませんが、Kn子さん、いつもありがとうございます!あなたのレジ打ちからたくさんの事を学びました!これからもお元気で、お仕事頑張ってください!