活動日記
1月14日(祝)江戸しぐさ
まだ朝が明けず、ほの暗い時間に目が覚めました。心配された雪ではなく雨、晴れてないのは残念ですが、雪でなくて良かったと思う間もなく8時頃から雪に変わってしまいました。見る見るうちに畑は真っ白です。雪の成人式となった今日は親御さんも一緒に式場に、記念写真を撮る親の夢中さもカメラに収めてみました。
今年の成人は、平成17年と平成20年に奥多摩の小学校・中学校を卒業された50名です。いろいろな方からの祝辞で、いつものように責任と義務、社会人としてあるべき姿が語られましたが、今日は教育委員長のお話に相槌を打ちました。「江戸しぐさ」のお話です。「江戸しぐさ」とは大勢の人が気持ちよく暮らすために、人間の人間への思いやりであり共生のマナーです。過密社会になっても日本人が忘れてきてはならいものがここにもあると説明されています。たとえば、「傘かしげ」雨や雪の日、相手も自分も傘を外側に傾けてすっとすれ違う。お互いの体に雨や雪のしずくがかからないようにするとともに、ぶつかって傘を破らないようにする意味も含んでいた。昔の傘は番傘だったからだ。次に「こぶし腰浮かせ」川の渡し場で、乗合舟の客たちが舟の出るのを待っている時、あとから乗ってきた新しい客のために、先客の二、三人は両側にこぶしをついて腰を浮かせ、こぶし一つ分の幅をつめながら、一人分の空間を作る。動作を分析すればこのようになるが、実際はそんなかたちをとらなくても譲り合う気持ちや気配がちょっとした中腰の姿勢でお互いに察し合えた。新客は先客に礼を言って席をしめる。とまあこんな具合です。しかし、基本的に相手に対する思いやりと譲り合いの精神があってこそできること。是非、成人の皆さんもその精神を・・・という当たり前のようで、ためになるお話でした。
成人の中には少年野球で楽しんだ若人が6名、記念写真を撮らせてもらいましたが、ほんとに成長した姿にビックリしました。