活動日記
3月23日(土)61%と車人形
奥多摩町川野地区では、東京都無形文化財の川野車人形が伝統芸能として引き継がれています。車人形は、黒装束の人形遣いがロクロという車に乗り、説教浄瑠璃の語りに合わせて人形を操る人形芝居です。今から120年前に現在の形になったそうです。川野は小河内地区にあり、現在廃校になってしまった小河内小学校で当時、授業の一部として取り組んだのが子ども教室の始まりです。以後、毎年3月5日の定期公演に加え、統合された氷川小学校の学習発表会や地域の公共施設での特別公演など舞台発表に取り組んできました。ここには地域の伝統を継承しようとする熱意と指導を受け継ぎ、また、授業の一環として取り組まれた教師の熱意も伺えます。
今日は、奥多摩湖畔の「水と緑のふれあい館」でその特別公演が開催されました。中学生3名小学生7名による2部構成の熱演を観ることが出来ました。左の手は2ヶ所を操っていて小学生の手ではなかなか難しいのだそうです。人形大きなものは支えるだけで、重量感を感じるそうです。演目は2部とも40分~1時間、出ずっぱりの人形を操っている子どもの郎量は大変なものです。語りと三味線は地域の大人が担当していましたが、これも伝統を引き継いでいる味わいが強く感じられるものでした。
さて、会場の外は初春の奥多摩湖です。山の緑も少しずつ和らぎ、今年は奥多摩湖の桜も早そうです。写真にあるように現在は満水時の61%と減水の湖です。観光客もちらほらと見えた土曜日でした。