東北楽天ゴールデンイーグルスがパリーグ優勝を成し遂げました。球団結成時のダントツ最下位スタートから念願の優勝に漕ぎ着けました。星野監督の優勝インタビューは圧巻でした。震災の年に引き受けた監督、チーム作りだけでなくフランチャイズの復興も含め、苦難の道のりであったと思います。その想いが言葉一つひとつから溢れ出ていました。通り一遍の「それ」ではなく心から湧き出る喜びと達成感、そして東北の人たちを想う気持ちが感じられ、聴衆の胸を打つものがありました。
星野氏は苦労された幼少期の経験から、子どもたちを支援する活動をプロ野球の監督と並行して、ずっと続けているそうです。大学、プロと反骨心の塊のような気迫のピッチングで長嶋・王と対決、血の気の多い気質の雰囲気とは対象的なやさしさの持ち主です。そんな楽天の優勝は、星野氏ご自身はもちろん球団もフランチャイズの東北も野球ファンも嬉しいことでしょう。
それにしても田中投手は凄い！先発で連勝記録を伸ばしている中で、優勝のかかった緊迫した場面でのリリーフで、ランナーを背負いながらの連続三振で優勝を決めるなんて、最後は全部ストレートでした。
ランナーを背負ってから真価を発揮する田中のような投手、今まで完璧に抑えていたのに、１本打たれると崩れてしまう投手、その違いをまざまざと見せつけてくれました。