活動日記
10月24日(木) 公開保育
古里保育園では「自分で生きていく力を育む」をモットーとし、創意工夫、自ら考えることを大切にし、保育を行っています。保育活動に「古里っこプレールーム」という生活や遊びを土台にした活動の時間を設けています。今年で6年目を迎えます。「古里っこプレールーム」の目的は、小学校への前倒し教育ではありません。生活や遊びの中にこそ本来の学びがあるという視点から、自分で考え、具体物に触れ試行錯誤する、間違ってもいい、自分の言葉で、自分の考えを述べられるようになることで、小学校で行う教科学習の土台を形成しようとするものです。
今日は西多摩の保育園連合会に声をかけさせていただき、この「古里っこプレールーム」を園長先生はじめ現場の保育士皆様との研修会の場と致しました。保育園は担当部署がはっきりと分かれているわけでなく、担任の先生が保育はもとより、給食の指導から事務仕事の一部も請け負うという状態です。その忙しい中、園長先生が3名、保育士が9名という参加を得て実施しました。小学校の授業に匹敵する45分間、(この時間、子どもたちは集中して、楽しみます)実際の教室を終えた後、先生方との懇談会は「子ども同士の会話を引き出す保育と見守る教育」というテーマです。3つの分科会に分かれ、講座の感想や意見を交換しました。就学前の達成度はそれぞれの子ども自身の進度でいい、また、そのつもりで行っているとの講師の話に参加者は頷いていました。結果的にマンツーマンでの指導となっていて、子どもたちの成長を促していることに感謝しています。加えて、自主性を引き出すための見守り、言い換えれば保護者も含んだ我慢も大事であるとの見解でした。
幼稚園、保育園と小学校との連携教育が叫ばれていますが、英語を教え込むよりもしっかりとした考え方、自分を表現できる子を形成する繋がりが肝要だとつくづく感じるこの頃です。これからもこの講座を通じて子どもの心の醸成に努めてまいりたいと思います。